新たな場所を求めて彷徨っていた先日昼前の本流。
以前ならば砂利道から遠く川を見下ろしながら移動が出来たこの流域の土手上も2年程前だったかサイクリングロード化してしまい自動車の進入は不可能となってしまった。
ここから何処も同じ様な景色の広大な河川敷への進入経路は気が付けば毎回同じ場所へと辿り着くのだが、土手下の公共用地を通り抜け拳大程の石がゴロゴロと敷き詰められた大きく揺れる道をノロノロと突進んで行くと車高のある四輪駆動車のみ通行可能な “ 踏み跡 ” が幾つも枝分かれしながら至る所にしっかりと残されているのには少々驚かされ、更にこれを必要深く踏み込んで行くと、やがて川柳の群生する僅かな隙間を潜り抜けた風景を見た瞬間、思わず 「 ここだ。」 と呟いていた。
緩やかな曲線を描いた一大本流、この流芯は対岸寄りの崖下をゆったりと下っており、スイングで釣りをするには正に理想的な流れ保ちつつ、更にここまでも長い工程を持ったプールは関東の地形では滅多にお目に掛かれない一級ポイントでありながらも釣り人は他に誰一人いない。
これもこの流域最大の魅力であるものの、如何せん川幅があまりにも大き過ぎ、ここではウィンストンSpeyの15ftを取り出していたが、やはり先週と同じく実に良いロッドで軽快なキャストが出来ても何か不満足感があり1時間半も経過すると恥ずかしながら飽きてしまい昼食にしてしまった。(笑!)
それにしても、ウィンストンSpeyに対しては何故かどうしても物足らないと感じてしまう。これは時間的巡り合わせもあるのかも知れないが、前回感じたグリップの設定以外にはアクションにもあるのだろうか。
どうせ魚の気配や反応も無い釣りではキャストしているだけでも爽快な気分を味わえるロッドがいい。 こう思うと昼食後からはログネスを繋ぐと柔軟でありながらシャッキとした切れと濃厚なコクのある味わい深いアクション??に活力と集中力が再び沸いていたのは神様からお導きか、それとも一種の依存症か・・・??。