正月休みの間、毎日一人で黙々と練習を続けていたが、最終日には2人の友人も合流した。
彼ら2人共、シューティングヘッドを使ったスペイの練習には取り組んではいるも、こちらは圧倒的多数にして最近の主流派とも言える “ シューティング・スペイ ” と呼ばれるキャストである為、「 飛 翠 」 等と言う訳の分からないキャストを実践する変人としては、極力先生風なんぞは吹かせず、求め無くしては口出しもしない様に心掛けている。
それでも元を正せば同じキャスト、応用・流用は十分効き、ここから友人として明らかに間違っている箇所に関しては、過去散々過ちを犯して続けた “ 愚かな経験者 ” として最低限の助言や手助けは惜しまない。
こうして今回、阿呆な変人キャストのお話はさて置き、友人一人のキャストを御本人の承諾の上で変人なりに ネ タ として検証し診断する事にした。(笑)
しかし元々この彼は、地元へ戻れば立派な先生や多くの仲間もおり、凡そ一年半振りに見た彼のキャストは遠目で見た限り力みの全く感じられない滑らかなフォームで、変人としても全く口出しする気は毛頭なかったのだが、夕暮れ時の最後、折角の機会であると僅かな時間でキャスト映像の撮影を始めた途端、これを意識したのかアンカーが抜け始めた事に今回の端を発している。
そこで、変人の助言一切無しでキャストした映像から、成功例と失敗例の二つを連続写真としたものの、実は成功例も良く見ればアンカーは一旦抜けた後、再び着水しているのが6コマ目から8コマ目によって解ると思う。
<成功例> <失敗例>
どちらの映像にしても数ヶ月前の変人と同じく斜め振りのシュートで意図的もなく無意識に行っているのでは正直、あまり好ましくとは思えず、また当初は、やはり殆どサイドスローとも言える程の角度からシュートしている事が多く見られたが、上の画像、<成功例>では幾分改善されている。
更に、この辺りは個人の考え方もあり、凡そ45度程度の許容範囲内?であれば特に問題も無く、また利点があるのも事実。
但、当の本人が最も気になって不思議に感じているのが、何故アンカー抜けが起きているのか、アンカー切れの起こる原因やメカニズムを知りたいのではないかと思う。
よって今回、この点に絞ったネタとし、この映像を送信した際にスィープの位置が高い点を付け加えると御本人も納得していたものの、同じ様な操作をしているつもりでもアンカー抜けを起こさず前に飛ぶ場合もあるのは、毎回微妙に高さや角度が違っていた事もあろうが、ズバリ言えば横から見た際、直線と曲線から構成されるスィープのバランスとタイミングの内、手前へ向って直線状に引く際の状態が短い ( 早い )まま、ロッドを上昇させている点にあり、恐らくアンカー抜けした際、横から見たロッドティップの軌道は下図の様になっていあたの多くの原因で、要は “ 振り急ぎ ” だったのでは無いかと思う。
また、変人のキャスト画像では説得力にも欠ける為、最も信頼出来る同郷の埼玉より、この方に御登場戴いた。(笑)
撮影角度の違いウェーディングの違いもあるものの、達人のスィープが低目なのは勿論、奥から手前寄りへ水平に引き付けた後、手は頭の横付近でクルリと半円を描く様にロッドティップを上へ向けているが、これらは立ち込み具合、ロングベリーのシングルスペイ、ショートヘッドやアンダーハンド・キャスト等で高さやタイミングが変ったとしても、基本的操作は90度変換のスネークロール等を除いては皆同じであると思っている。
つまりアンカー抜けが起こる原因として、先ずはスィープ時のロッドティップが高い事、また今回には該当しないが時に早過ぎる事、そしてその次には先の水平引きと縦半円のバランスとタイミングや角度で、あの時、変人は特に失敗例で6コマ目のロンチポジションでロッドを垂直に構えながら次の7コマ目で斜めに振り出してしまっている為、縦の半円も小さく一旦垂直になったヘッドはロッドの動き呼応し横へスライドしたのが最大の原因では無いかと思い、ここで一言、ロッドを縦にシュートする様伝えると一旦は解消した筈だが、後にスリークォーターのシュートでは水平引きを意識する方が最善なのかと感じたのも今回、意図する所でもある。
<失敗例より> <指摘後>
これらのアンカー抜けは変人も何時しか間勘違いをしていた節があり、使うロッドに対しヘッドが短過ぎるのだと安易に考えてしまっていたが、実は長いロッドであっても水平引き+縦半円のタイミングや高さ次第で相当短いヘッドでもキャスト可能で、アンカー入れ、Dループ形成は水平引きから縦の半円を描く事によって機能していたのは基本的な事であった筈だ。
とまぁ、例に無い長編とチカチカ画像満載では見る側も大変だったのではないかと思われるものの、これらは変人も頻繁に犯すミスで決して偉そうな事は言えない未熟者である為、これ以外のご指摘は地元の先生諸氏にお任せ致しますが、もし当道場へもお越し戴ければ、再診断承ります。(笑)