昨年末、ダブルハンド・ロッドの影響からか、何時しかシングルハンド・ロッドでも腕を大きく振り上げた動作に変り始めると、これは肩の三角筋辺りへ負担が掛かると感じ正月休み中のシングルハンドではこの点を改善し再びアンダーハンド・キャスト風な小さなフォームへ戻そうと練習に取り組んでいた。
少し前、右に関しては斜め振りのシュートながらも上腕で振り下ろすアンダーハンド・キャスト風な動作を掴んでいた為、連休の早期からコンパクトな縦型シュートになり始めていたが、左のキャストともなると全く思う様にはならず相も変らず前腕に加え、肩までを使って押し出している感じの動作は特にダブルスペイや反転式で陥り易く、これは連休終盤には改善されつつあった。
それでも、映像見ると未だ左の肩は前へ移る為、まだまだ不完全で他にはシュート角度が下へ叩き付ける格好になりがちな点と、シュート時にホールするタイミングが早い事に加え、動作自体も小さいのではないかと友人から指摘されている。
また右キャストは連休前半、殆ど問題がないと感じてしまっていたものの、これは季節風避け幾分風裏となる流れの速い箇所や、幾分深いウェーディングでの状態での事であり、連休後半に風が収まり普段の流れも遅く水深も浅い箇所からキャストすると何か勝手も違い突然狂い始め当初この原因がさっぱり解らなかったが、後にはキャストのリズムが全く違っていた事に気付いた。
流れの速い箇所、ウェーディングが深い場所ではシングルスペイにせよペリーポーク系にせよリフトからスィープ、ロンチポジションからシュートのタイミングが少し早めの傾向となるが、流れの遅い場所やウェーディングが浅い場合では動作はゆったりと遅い方がキャスト動作は上手く機能するのは短いシングルハンド・ロッドが顕著に現れるのだろう。
流れの速い場所からはシングルスペイ系によってキャストするとラインが流れによって下流へと引っ張られる分、リフトからスィープは小さい動作から楽に素早い動作となり、またペリーポーク系のキャストでは水面に乗せたラインが早く流されてしまい早めにスイープしなければならず、更に両者に共通しているのがアンカーは常に流れを受けキャスター側に向って来る為、縦型シュートにも都合が良かった。
一方、ウェーディングが深い状況ではシングルスペイ系、ペリーポーク系の何れもロンチポジションからのシュートを早めに操作させなければDループ下側が水面と多く接触しラインが失速する事態を招くのではあるが、変人としても流れ無い場所よりは少し早い位の躍動的な流れを好む上、ウェーディングも深い方が好きであったりする事がキャストにも現れてしまうのかも知れない。